クジラだけが自然なのか No Sea Shepherd

キャプテン・ポテトヘッド・ポール・ワトソンが南極海のクジラを森林に例えエッセイを綴っている。
「日本の捕鯨はクジラを陸上に引っ張り出して大量の二酸化炭素を放出している」というのだ。クジラが死ねば大量の有機物を深海に還元する。二酸化炭素も海水に吸収される。エコロジーだというのだ。
それはクジラだけに限らない。微細な動物も死ねば海洋に有機物を還元する。クジラが死ねば大量の有害物質も深海に還元する。クジラは死ぬまでに大量の他の種を捕食する。「種は船にも帰られないほどかけがえの無いものだ」とキャプテン・ポテトヘッド自身も綴っていたことだ。これらの影響は全くわかっていない。クジラだけが自然ではない。

ナショナルジオグラフィック2010年3月号には「オオカミとの戦い(Wolf Wars)」という記事が掲載されている。米国のイエローストーン国立公園ではタイリクオオカミが絶滅したため、1995年にカナダのオオカミを人為的に導入した。これにより公園内の生物多様性が生まれたという。しかし、一方でオオカミと人間との衝突もあるというのだ。この背景には公園内のオオカミを観察し管理している機関や団体、ハンターの存在が大きい。生物学者が綴る非常に興味深い記事だ。

南極海はどうか。どの国も所有権を持たないことから生物は野放しの状態だ。何かの拍子に希少な鯨類の一種が滅んでも、その原因はわからないだろう。そもそも致死調査のデータがないので、すべては捕鯨が原因と決め付けられる。無無学な連中が世論をそう導くにはデータを取らせなければ良い。それは海中で何が起こっているのかもわからないまま生態系を変えてしまうことだろう。
それなのに未だ無学のヒッピー集団が正義を掲げて活動を続けているのだ。シーシェパードは銃や無線など保全業務に関わる物品を寄付したりして恩を売りまわっているが、環境の観察や研究など最も地味で過酷なフィールドワークに一切関わっていない。センセーショナルな映像だけで他の保全団体の努力を踏みにじっている。外国に渡ってデモ活動を先導するくらいなら、自分の庭の駐車スペースのコンクリートをぶっ壊して果樹を植え育てていた方がましだ。

キャプテン・ポテトヘッドはエッセイの中でマグロとサメをあげた。大型の生物だけが自然じゃない。ポール・ワトソンは生物学者じゃない。世界はそのことを理解し行動しなければならない。もう一度。ポール・ワトソンは生物学者じゃない。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

D'z

Author:D'z
D'z(ダイズ、ディズとでも)
危険なこと、汚れることが大好き
サメ野朗。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード