危険な個人の貴金属抽出動画

インターネット上にて個人が金属の精練、抽出を行う動画が配信されているが、この危険性を訴える動画に好感を覚えた。微力ながら協力させていただきたい。


有毒な廃液

該当の配信者は廃品から貴金属を抽出する方法を現在も公開している。溶液について製品名を公表しており、視聴者が安易に模倣できてしまう危険性が指摘されている。この廃液の主成分は塩化銅と推測されるが、処理方法を誤ると土壌、水質を汚染する。特に水棲生物に対して極めて顕著な毒性を示し、現代においても企業の過失による公害が発生している。
塩化銅により魚類は鰭が溶解し、閉口したまま死滅する。酸欠であれば開口した状態となるが、このような魚類の死骸が複数確認された場合、その水域は何らかの汚染が発生した可能性が高く、自治体に通報を行うべきだ。
このような事態が個人により引き起こされるような事となれば収拾がつかなくなる。

企業への損害

該当の動画は製品、製品名を明確にしている。このため、企業が自社のホームページにおいて用途外の使用をしないよう警告文章を出してる。この警告は無償ではないし、事故が起これば企業が責任を問われかねない。配信者は企業に対し皮肉めいた発言をしており、事の重大性を認識していない。

法令、条令、約款に抵触

配信者は廃酸を適切に処理していると主張しているが、毒劇物を自宅に保管していたこと、公共機関を利用して運搬したことを動画で配信している。これは毒物及び劇物取締法や旅客営業規則に抵触する。これを適切な処理だと支持している者がいるが、危険な行為である。
また、金属の溶解には高温を伴う火熱を扱うため失火が発生する可能性がある。失火しかけたことをネタとして配信することは、火に対する認識が甘いと言わざるをえない。そのような者が人を集めるイベントを企画することは危険である。

該当動画が問題なのは具体性があるうえに、金銭価格を提示したタイトルで視聴者を惹き付けていることだ。個人による趣味の範囲をこえた貴金属の抽出、売買は犯罪収益を助長する可能性もあり、すでに起こっている可能性がある。だから規制のある企業が担わなければならないのだ。

一個人に行政が立ち入り、パンフレットを渡していったことは、相当に「ヤベーやつ」であるということを、配信者は自覚してほしい。まずは動画に何らかの処置を施したうえで、現在の係争に向き合っていただきたい。
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危険なこと、汚れることが大好き
サメ野朗。

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