まさかの和製サメパニック小説 - ブルシャーク

閉店間近の書店で奇妙な書籍を見つけた。富士山をバックにしたサメのイラスト、タイトルは

 ブルシャーク Bull Shark

よくあるバイオレンスもののフィクションの組織や人物の二つ名をタイトルにしたのだろうと思いつつ手にしてみたが、内容は富士山周辺でオオメジロザメが人を襲う......、まんまであった。
気は進まなかったが、筆者がオオメジロザメをどのように富士山周辺の淡水域までたどり着かせたのか、非常に興味があった。購入後車内でオオメジロザメが川を遡上したのか、人為的な輸送がなされたのかなど思いを巡らせていた。
ページをめくるとサクラエビ漁、トライアスロン、温暖化などタイムリーな話題で物語が綴られており、架空の名とはなっているものの、地名、団体名、加えて専門用語にはにやりとできる。

言葉が汚くて関係者には申し訳ないが、米国の映画 ドルフ・ラングレン 処刑鮫 (原題: Shark Lake) のようにクソみたいな設定だ。だがある程度のリサーチはされており、裏付けのある描写は読んでいて面白い。
すべてを読み終えた後に、モデルとなった地域に行ってみたいと思った。


 ブルシャーク
 2019年8月発行
 著者 雪富千晶紀
 発行所 光文社

スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

D'z

Author:D'z
D'z(ダイズ、ディズとでも)
危険なこと、汚れることが大好き
サメ野朗。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード