くじらの博物館訴訟について - 信用できない原告らの証言 Australia for dolphins

近く、2014年に反イルカ漁団体らが太地町立くじらの博物館に対して訴訟を起こした件で動きがあるようだが、客観的な見解を述べさせていただく。

去る10月、くじらの博物館を訪問したが、原告らの証言は信用できず、原告らの行動に問題があったと私は判断する。


博物館は人種差別を行ったのか?否、原告らの行動に問題

私が入場した際、そのようなことは一切なかった。入場者の中には外国人もおり、イルカとのダイビングプログラムを希望していた。また、原告らが博物館内に入場していることは公的な放送映像に残っており、博物館が外観から入場の可否を決定したとは思えない。

サラ・ルーカスら
オーストラリアの番組 60Minutes にて放映された The Killing Cove という特集。原告サラ・ルーカスと故アラステア・ルーカスがくじらの博物館内で撮影されているため、「外観から入場を拒否された」という人種差別行為などなかったと言える。

くじらの博物館プール
くじらの博物館内のプール。このプールでは定期的にショーが行われており、このようなところで許可なく長時間番組撮影を行うことは常識的に考えて迷惑であり、原告らの行動に問題があったと言える。

2015年8月11日に発行された イルカ漁は残酷か (平凡社、伴野準一)にこの件がまとめられている。221項10行目から原告サラ・ルーカスの陳述内容を引用する。

(引用始め)

私たちにはオーストラリアからきた『60ミニッツ』のテレビクルーが付いてきていました。彼らがチケットを買って、私たちは中に入りました。父と私はイルカショーを静かに見ていました。父は自分のカメラで何度か写真を撮りました。イルカショーが終わって私たちはプールの前でカメラに向かって静かに話していました。博物館からはいかなる指示もありませんでした。しかし突然博物館員がぞんざいに出ていくように伝えました。理由がありません。料金は払い戻されませんでした。

(引用終わり)

この陳述が事実だとしても問題がある。イルカショーが終わった後もプールではふれあい体験が行われており、イルカに触れたり写真撮影をする時間が設けられている。そのようなところで撮影を続けることは他の観客の迷惑である。

イルカに触れる
イルカに触れる体験サービスを体験した筆者の写真から。原告らが撮影を行っていたスペースは体験コーナーを利用する入場者の撮影に写りこんでしまい、ある意味営業妨害とも言える。せっかくの記念撮影なのに、バックに怪しい集団が写ってしまっていては極めて不快だ。

続いて同著より223項5行目からの引用である。

(引用始め)

二〇一四年二月五日正午頃、ルーカス親子二人とオーストラリア人の女性キャスター、そして四人のテレビクルーと日本人弁護士二人、通訳一人、合計一〇人のグループがくじらの博物館を訪れた。イルカ漁の漁期中とのことで、数人の警察官らが彼らに密着して監視している。ちょうど昼頃で職員が出払っており、チケット売り場で対応したのは館長の林克紀だった。彼は「反捕鯨の方は入場できません」というカードを見せて一旦はチケットの販売を拒否したが、日本人通訳女性が「観光目的です」と何度もいったので、チケットを売り入場を許可した(この通訳者は陳述書の中で「観光目的です」とはいっておらず、「アンチ・ホエーラーじゃありません」といったと主張しているが、林によると彼女ははっきり「観光目的」だと何回もいったという)。
 入場した彼らは、イルカショープールの前でルーカス親子の談話を撮影し始め、それを見た館長林克紀、副館長桐畑哲雄の二人が撮影現場に近づいて、副館長が「責任者は誰ですか」と尋ねると、彼らはそそくさと撮影を中止して列をなして退館した(原告側準備書面では、撮影が終わったころ窓口の男性[林]が他の職員[桐畑]を連れてやってきて弁護士と会話を交わし、弁護士が「出ましょう」といったので撤収したという)。
 四日後の二月九日頃、ルーカス親子二人が再び博物館のチケット売り場に姿を現した。父アラステアは手にしたカメラで動画を撮影している。窓口の女性職員は、カードを提示して二人の入場を拒否したが、それは四日前に彼らが無許可でテレビ用のビデオ撮影をしているからで、人種差別によるものではない。くじらの博物館では二〇〇九年九月、リック・オバリーが無許可で記者会見を開いて混乱が起きていた。

(引用終わり)

伴野氏の調べでも原告らの証言と異なっており、原告らは意図的とも思える行動をとっていたことがうかがえる。サラ・ルーカスの陳述は信用できないと私は判断する。


自称リック・オバリーは信用できるのか?否、本人も「間違い」を後日認める

この訴訟にあたり、自称リック・オバリー(Ric O'Barry、Richard Barry O'Feldman)も日本外国特派員協会の記者会見で発言をしていた。この発言についても伴野氏は著書、イルカ漁は残酷か に記している。下記は210項4行目からの引用で、自称リック・オバリーの記者会見中の発言である。

(引用始め)

くじらの博物館には「イルカは海のゴキブリである(Dolphins are the cockroaches of the sea)」という銘が掲げられている。その看板は今日もそこにある。行けば誰でも読めます。

(引用終わり)

私は2日間に渡りくじらの博物館を見学したが、そのような展示物は一切認められなかった。
伴野氏自身が2014年9月2日に自称リック・オバリーに質問しており、著書にその内容が記されている。219項9行目からの引用である。

(引用始め)

―ところで、あなたは記者会見でくじらの博物館には「イルカは海のゴキブリである」という看板があると。
「ああ、確かにね、ああ。昨日、朝の七時半に博物館に行って看板をさがしてみたがなくなっていた」
―看板について誰があなたに知らせたのですか。
「覚えているのは一〇年ほど前、私が博物館にいるときに誰かがあそこに『イルカは海のゴキブリである』と書かれているよと教えてくれたんだ。もちろん私自身は読めないんだが。写真を撮っておけばよかった」
―その看板はかつてはあったと考えているのですね。
「そう、かつてはあったんだ」
―誰が翻訳してくれたんですか。
「あー、ちょっと分からない。ええと、君はボイド・ハーネルを知っているね」
―ええ、ジャパン・タイムズの記者ですね。
「彼なら何か覚えているかもしれない。彼とは何回もここに来ているから」
―でも常識的に考えて、そんな銘が掲げられていたとは思えない。だって彼らはイルカショーをやっているんですよ。
「博物館の人たちはそんなものないといっているのかい」
―ええ。
「そうか。ええと、じゃあ多分私の間違いだったんだろう。多分そうだ。だが、ボイド・ハーネルに確認してみないと。それから日本人の女性と結婚して近くに住んでいるオーストラリア人もいる。彼は読めたはずだ。だが、うーん。多分私の間違いだったんだろう。私も間違うことがある。誰しも間違うことはある」

(引用終わり)

まず、くじらの博物館の開場時間は午前8時半から午後5時であり、7時半にどこを確認したのか謎である。記者会見で発言した内容が「間違い」だというのなら、なぜその責任をとらないのか。

「海のゴキブリ」とは元水産庁の小松正之の発言が2001年に I believe the minke whale is the cockroach of the ocean.(ミンククジラは海のゴキブリだと私は信じている。) と海外メディアに報じられたことで広まったフレーズである。小松は 60Minutes The Killing Cove に出演していたため、リック・オバリーはこれをヒントにこのような虚言を思いついたのだろうか。

このように客観的に見てこの人物の証言は信用できないと私は判断する。


司法がどのような判断を下すのかは分からないが、私には原告らの訴えに悪意が感じられる。この民事裁判の行方には注目している。今後も反イルカ漁を標榜する団体個人の活動も観察を続け、必要なら一私人として対処する所存である。

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目的が手段を正当化

自分たちの主張が正しいのだから、目的達成のためには嘘やだましは正当化されるという共産革命の理論そのままですね。

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