日本警察は大丈夫か?

連日、警察の失態が報道されており、かねてより疑問に思っていたことを綴ることにする。

紀州犬の射殺に13発

14日、千葉県松戸市で警官が犬を射殺した件では警官の事前準備と射撃能力が疑われる。犬に13発を命中させたわけではなく、3人の警官が犬を射殺するまでに13発を要したということが問題であろう。

警官らは13日から飼い主の男性の協力を得て捕獲を試みようとしたようだ。犬を発見後、左腕に手ぬぐいを巻き噛みつかせようとした飼い主の行動は正しかったが、これが失敗した。よって警官が犬を射殺するという判断を下したようだが、時間帯が良くなかった。日本の警察官が携行している拳銃は銃身2インチ以下の回転拳銃で、夜間には照準がまったく見えない。私は4インチの38口径の実弾射撃の経験しているが、これがまた当たらなかった。44マグナムの方が反動が大きいが銃身が重いためか、的を捉えていた。精度が高くもない銃で、照準も見えず、人よりも小さく素早い目標に銃弾を命中させることが困難であったことは想定できる。

しかし、住宅街で2名の警官が弾倉を空にするまで発砲するという事態は、警察の信用を失墜させるものだ。千葉県警は「拳銃の使用は適正だった」と発表しているが、捕物が人間ではなく犬と事前に情報を得ていたのにも関わらず、現場の人員に通常対応をさせたことは適正ではなかったと私は考える。また、拳銃の照門、照星に夜光塗料を塗布する、拳銃を保持しながら照射できるフラッシュライトを配備、貸与するなど、夜間の射撃に必要な対策が必要であろう。


被疑者を逃がす、埼玉県警

13日、埼玉県警が任意聴取していたペルー人の逃走を許し、後に6人もの殺害が判明したうえに被疑者は意識不明という最悪の事態が報道されている。任意聴取中に拘束する事由はなかったというが、警察での聴取が引き金となった可能性は捨てきれない。だいたい、対象者に煙草を吸わせるのに玄関まで行く必要があるのか?熊谷署内は完全禁煙で拘束中の人間にも外で煙草を吸わせているとでもいうのか?「意味不明なことを言っている」という通報を受けたならば薬物中毒や精神疾患を疑い、慎重に扱うべきであり、煙草のような嗜好品の摂取もさせるべきではなかっただろう。

埼玉県警には不祥事が多い。10000人もいればトラブルも起こるだろうが、許されることではない。襟を正していただきたいものだ。


特殊銃の扱いが?栃木県警

今年3月、栃木県警の年頭視閲式の写真を雑誌で見た際、特殊銃の扱いに違和感を覚えた。

2015年栃木県警年頭視閲MP5
Gun Professionals 2015年9月号105項 小堀ダイスケ氏 撮影の写真より

HK社のMP5Fに光学照準器とフラッシュライト。申し分のない装備だが、負い紐(スリング)が首にかかっているのが謎である。他の銃器対策班などは負い紐を肩に通しており、このように首だけにかけるような部隊は初めて見た。各々の部隊の運用方法というものがあるのだろうが、もし仮にこの状態で不意に犯人に遭遇し揉み合った場合、負い紐で首を絞められる可能性がある。これでは新型のアーマーのネックガードも意味をなさない。
また、右側に防弾装備を着装していない班を並ばせていることが問題だ。銃口は例え弾薬を装填していなくとも、味方に向けてはならない。栃木県警の年頭視閲式では特殊銃を装備した部隊が最右翼に配置されるため、控え銃の際銃口が隣接する人員の頭に向いてしまう。対策として、特殊銃を装備した部隊は他の部隊と離れ単独で列をつくるか、千葉県警のように特殊銃は背負ったまま、常に銃口は上に向くようにするなどがある。


ハイマウント過ぎる特殊銃

対テロ訓練のたびに失望させられるのが、このハイマウント過ぎる特殊銃である。

尼崎西宮芦屋港テロ対策合同訓練MP5
Strike And Tactical 2015年5月号 64項 大塚正諭氏 撮影の写真より

これは今年2月に兵庫県で行われた3港合同の対テロ訓練の様子を撮影したものであるが、警察が使用するMP5に違和感を覚えた。ハイマウントにさらにハイマウントを重ねて照準器を装着するという奇妙な銃だからだ。

これには理由があり、ヘルメットの防弾バイザーが銃のストック部に当たって照準を覗くことができないからだ。しかし、ここまで照準を高くした銃を日本警察の装備以外で見たことがない。照準が銃身から離れるほど視差が生じ、遮蔽物からの射撃では照準を覗くため頭部を敵方に晒しやすい。マウントが2重になっているため、双方の締めがゆるいと照準が狂ってくるなど、デメリットが多い。欧州ではこの問題を解決するため、ブルガー&トーメ社のバイザーヘルメットストック(visor helmet stock)というバイザーが干渉しないストックを装着している部隊がある。

残念ながら、7月に行われた国会議事堂内での対テロ訓練でもこのような特殊銃が使われていた。公にされていないより先進的な装備が配備されているとは思うが、このような奇妙な銃を公にはしないでほしかったものだ。

願わくばこの記事が警察関係者の目にとまり、警察内の運用を再考されんことを。
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マツドシティのマツドポリス

民事事件で発砲とは過剰で異常な行為ですね。
とりあえず、天然記念物の紀州犬を殺したんだから飼い主に器物破損の賠償を国民の税金からするのでしょう。
そのあと、周辺の家や道路などへの損害賠償。まだ見つかっていない弾痕の確認。車などにも穴が開いてるそうだから、総額で2千万以上行くかもしれませんね。

私も射撃の特級を持っていますが小さな犬、移動目標しかも水平より下側に射撃なんて跳弾による人身のほうが大きいです。まず撃とうとは思いませんね。警棒の方が効果的です。3警官が移動目標を乱射したのですから、周りの被害はすごかったですね。人がいたらそれを含めた賠償は億行きますね。

No title

装備の矛盾などは確かにそうなんでしょう。

ただ、賠償については飼い主の了承を得ての処置なので器物以外は発生しないでしょう。

一番の問題は、日本では警察の発砲自体がすぐに騒ぎになっていて、ニューナンブみたいな殺傷能力の低い銃しか携帯しないから、あんなもんだと思いますよ。

紀州犬など日本の犬は小さくともクマ狩りに使うなど激しい気性の犬なので、人間より打ちにくいのは当然でしょうね。

熊谷の件は弁解の余地ありませんけどね。そのへんは明らかに緩みがあるというべきですが。

Re: マツドシティのマツドポリス

特級をお持ちということは現職の方でしょうか。
飼い主が視認できる状況で発砲の判断をしたということがどうにも腑に落ちずにおります。
300m以上離れたとことから弾頭を回収、2発が発見できていないことから対応者の射撃にも問題があったかのように思っています。

ednakano さん

私自身は軍隊よりの考え方なのですが、発砲しないにこしたことはないと考えています。
初動の誤りや装備の貧弱さが、現場での判断を極端にしてしまっていることが問題ですね。
警察はもっと社会勉強をすべきだと思います。
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D'z(ダイズ、ディズとでも)
危険なこと、汚れることが大好き
サメ野朗。

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