No Sea Shepherd - シーシェパードの戦術変更

5日、シーシェパードの船舶 Steve Irwin がオーストラリアのメルボルンから出港したことが報じられた。
例年より1ヶ月ほど早い動きで、変わった動きも見られる。その理由はなにか?

シーシェパードは免税を利用
昨年度、シーシェパードはオーストラリアの税関局から税を請求されている。

 NICHIGO PRESS
 http://nichigopress.jp/ausnews/world/32395/

オーストラリアには GST (Goods and Service Tax)という日本で言えば消費税に当たる税がある。商品、サービスの価格に対し10%を支払わなければならないが、30日以内にオーストラリアを出れば GST は免除される制度がある。
しかし、シーシェパードは公海に出てオーストラリアに戻ろうとしたため、この免税は無効であると税関局が判断した。今期はこれを免れるため、ニュージーランドなど近隣国を経由してからオーストラリアに帰港することが考えられる。


支持者へ物資の直接供給を要求
今期シーシェパードは物資の直接供給を支持者に訴えている。

 SEA SHEPHERD org.
 http://www.seashepherd.org/australia/
 注意:シーシェパードオーストラリア公式サイト

これにより犯罪行為を法執行機関が探りにくくなっている。例えば寄付されたパイプなどからガラス瓶などを発射するスパッドガンを製造しても、材料を購入したのは寄付者でありシーシェパードにたどり着くには時間がかかる。

(財)日本鯨類研究所 提供
(財)日本鯨類研究所 提供
オーストラリア、ニュージーランドならびにオランダではスパッドガンは firearms(小火器)とされている。液体が充填されたガラス瓶を発射しているため、殺傷能力を持っており、ライセンスが必要である。

Spud guns are considered firearms in Australia. Any device capable of being aimed and discharging a projectile using a barrel, and that has the potential to cause injury to a person, is considered to be a weapon and requires licensing.

(財)日本鯨類研究所 提供gpandsea-img373.jpg
(財)日本鯨類研究所 提供
このようなフレアーやスモークなどの寄付も呼びかけている。犯罪の予備行為として取り締まりは行われないのか。


ポール・ワトソンの移送を行う?
※12月1日 Stephan Jantzen は所有権をめぐった抗争の最中にあり、シーシェパード関係者の所有ではないことが判明
※12月6日、Sam Simon は元第八海工丸と判明


ドイツから逃亡したポール・ワトソンだが、インターネット上での声明はあるものの、メディアなどへの出演がないため、船舶を利用し逃亡していることが推測されている。ドイツのロストックに係留されていた Stephan Jantzen は今年7月末に出港しており、ワトソンの逃亡が発覚した時期と重なっている。

Rostock
http://en.wikipedia.org/wiki/File:Panorama1.jpg よりパブリックドメイン画像をトリミング
中央の黒い船舶が Stephan Jantzen で少なくとも今年7月末までは係留されたままだった。

仮にワトソンが Stephan Jantzen で逃亡しているとすれば、南極海への経路はふたつ。
ひとつはパナマ運河を経て北大西洋から太平洋へ渡る。最短のルートであり、Stephan Jantzen はセントビンセントおよびグレナディーン諸島のキングスタウンにドックがあることから効率が良い。この場合、現在ロスアンジェルスにある Brigitte Bardot との合流も容易だが、パナマ運河はコスタリカとも近く、船舶の危険運行、殺人未遂容疑をかけられているワトソンにはリスクがある。

もうひとつはアルゼンチンなどの南米を経由して南太平洋へ渡る。ワトソンは過去に著書の宣伝を行うためアルゼンチンを訪れていた。南太平洋に出ればオセアニア諸国に寄航することができる。2年前、シーシェパードの Gojira(現Brigitte Bardot) はピトケアン諸島などを経由しヨーロッパへ渡っていた。時間はかかるがワトソンにとっては安全なルートとなるだろう。

ポール・ワトソンの性格からすれば、必ずや現場から自身の健在をアピールするだろう。


日新丸のスリップウェイへの衝突を試みるか?
外国のメディアではシーシェパードの実質ナンバー2の発言がある。

 THE MARITIME EXECUTIVE
 http://www.maritime-executive.com/article/sea-shepherd-launches-operation-zero-tolerance

この中で Peter Hammarstedt は日新丸への妨害を宣言している。日新丸のスリップウェイを塞ぎ、水揚げを妨げることがもっと効果的であるとシーシェパードは2年前に学んでいる。4隻目の船舶 Sam Simon が耐氷船の Stephan Jantzen だとすればその頑丈な船体を利用しスリップウェイへの衝突を試みることも考えられよう。

noseaevil
INTERPOL Red Notice issued for Paul Watson.

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