No Sea Shepherd - 今後のシーシェパード対策

今回の震災と、調査捕鯨船の被災地支援を馬鹿にした声明を発表したシーシェパードを許すことはできない。シーシェパードの活動を停滞させるには、この団体を分析し、誇張された情報を正してゆく必要がある。

シーシェパードが急成長した要因

スティーヴ・アーウィンとの接点

以前、シーシェパードの急成長 というエントリを綴った。シーシェパードが急成長した最大の要因は、ポール・ワトソンがスティーヴ・アーウィンが経営していたオーストラリア動物園(Australia Zoo)と接点を持ったことだろう。

ポール・ワトソンが2008年度 Wildlife Warrior 賞を受賞したことを伝えるAFP通信の記事

 http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2367459/2758419

Wildlife Warrior
 http://www.wildlifewarriors.org.au/

動物よりも動物に関わる人間に焦点を当てるアーウィンとシーシェパードは目的が一致していた。アーウィンは動物園の経営者としてよりはタレントとして成功していた。アーウィンはしばしば動物との接触を試みていたが、この性格が彼を死に追いやったのだろう。彼は番組の収録中にアカエイの上に覆いかぶさるようなパフォーマンスを行ったと考えられる。アカエイの尾部の付け根についた棘は積極的に人を刺せるものではないからだ。

アーウィンが主演の The Crocodile Hunter はアニマルプラネットのキラーコンテンツであった。アーウィンの没後、シーシェパードがその後がまとなったことは容易に想像できよう。

アーウィンはラッセル・クロウなどの俳優とも親交があった。ポール・ワトソンはこれらのコネクションを得てハリウッド俳優などの支持を取り付けたと考えられる。

(財)日本鯨類研究所 提供
(財)日本鯨類研究所 提供
世界で最も有名なオーストラリア人の名をシーシェパードが手放すはずはない。


オーストラリアの政権交代

また、オーストラリアでは2007年には政権交代が起こった。日本と関係を深めていた自由党のジョン・ハワードは敗退し、環境問題を政策にとり入れるケビン・ラッドが首相に就任した。これにより環境・国家遺産・芸術大臣に就任したのはオーストラリア自然保護基金の会長であったピーター・ギャレットだった。ハワードの失脚により、ハワードと対立していたオーストラリア緑の党の党首ボブ・ブラウンも発言力を強めている。これら政治家らがシーシェパードを助長した。シーシェパードはこのとき黄金期をむかえたと言えよう。

しかし、ラッドの行き過ぎた環境政策は支持を得られず、2010年に首相の座を降りた。現首相のジュリア・ギラードも日本の調査捕鯨を非難しているが、シーシェパードに対しても自制を求める声明を公式に発表している。現在もシーシェパードを公式に支持を表明しているのはボブ・ブラウンだけだ。今後はよほどのことがないかぎり、これ以上のシーシェパードの成長は見込めない。


日本側の失敗

活動自体は稚拙

塗料や薬品の充填されたガラス瓶の投擲や、ロープの海面への放出、船舶への体当たり、乗り移りなど危険な行為ではあるが、特別な権限を持たない民間人でも防ぐことができる。昨年まで使用されていた LRAD は遮蔽物のないゴムボートには有効なはずだが、今期の調査捕鯨では使用が確認できない。日本側に何らかの意図があったと考えられるが、LRAD を使用しなかったためにゴムボートを接近させ船舶に被害を及ぼしたことは最大の失敗であろう。


放水、LRAD 以外の第三の手段を

無用な接近を防ぐために放水が毎回行われているが、射程外を航行するゴーグルやバイザーを備えた人員に対しては効果がない。放水銃の死角を補うために昨年使用されたインパルスガンも同様で、逆に裁判で利用される結果となった。ピーター・べシューンの裁判では、「インパルスガンで使用する水の中に催涙成分が入っていたために日本の船員が受傷したのではないか」というふざけた内容があった。LRAD を使用すればゴムボートの接近を防げるが、次は船舶からの投擲に移行する。この船上の人間を牽制する手段が欲しい。投擲人員を牽制できればシーシェパード側のモチベーションを下げることができる。2008年に海上保安官が投擲した警告弾は、投擲要員がたじろぎ一時的に行動を制止できている。

(財)日本鯨類研究所 提供
(財)日本鯨類研究所 提供
抑止力がない現状ではこうした人員は嬉々として投擲を行い続ける。
こうした人員にプレッシャーをかける必要がある。



シーシェパードを潰すなら期限は2年以内

ポール・ワトソンの自伝映画が製作中

シーシェパードの活動を2年以内に止められなければ、以後活動がエスカレートする可能性がある。Inferno Entertainment という映画制作会社(過去にリチャード・ギア主演の HACHIKO といった作品がある)が ユアン・マクレガーがポール・ワトソンを演じる 映画を製作していると海外で発信されている。Whale WarsThe Cove などといった映像の影響の大きさは誰もが知るところではあるが、このような映画が公開されればシーシェパードは勢いを増すだろう。


日本国内でのハラスメントが横行する

The Cove の放映以降、シーシェパードの人員が国内でイルカ猟の関係者にハラスメントを行い、そのインターネットで映像を公開するようになった。日本国内に在住する者が外国から活動家を手引きし、映像を海外向けに発信しているようである。ポール・ワトソンの映画が公開されれば、影響を受けた人間が国内で水産関係者らにハラスメントを助長させることが考えられる。


ポール・ワトソンの逮捕は可能か

昨年度と今年度、妨害活動が活発になった期間にポール・ワトソンは現場を離れている。今年度はポール・ワトソンが乗船する船舶が給油のためにウェリントン港に帰航すると宣言した直後に活動が活発化した。自伝映画の製作を控えている人間は、映画が公開されるまでは容疑を逃れたいはずだ。ワトソンがよほどのミスを犯さない限り拘束は不可能だろう。しかし、関係者の逮捕は社会的に影響力があり有効だった。現にピーター・ベシューンの逮捕はシーシェパードの悪評を広めることになった。団体の活動に疑問や不満を抱いている者もいるだろう。こうした情報が必要だ。

SEA NO EVIL
フェロー諸島での活動を宣言したベシューンと、マグロ漁の妨害からフェロー諸島への活動に切り替えたワトソンは対立するか?


カマイルカ

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残念なことにDiscovery Channnelの Whale War のフォーラムが1月ほど更新されていない。ここは意外なことにアンチSSの板であるので、ここでの活動がないことは一寸残念です。

それは Whale Wars の影響力の低下を意味しているのではないでしょうか。POA や海外の報道記事のコメントにも注目ですね。
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