The Cove - 外国人活動家を招き入れる日本人

The Cove の公開前からイルカ猟をめぐる騒動はあった。リチャード・オバリー、ハーディー・ジョーンズ、スコット・ウェスト……、今日では外国人が目立つが、これら外国人活動家を日本に招き、支えているのは日本人だ。

2009年度に南極海で日本の調査捕鯨船団の位置情報をシーシェパードに提供していたとされる Taz patrol が、今年の1月に twitter 上で日本人とコンタクトを取りたがっていた。

Masato, please contact us again. Emails sent to the address given bounced. We are VERY interested in your info. thanks 8:05 AM Jan 6th webから

私は Taz patrol が当ブログを twitter で紹介したときからずっとweb上での活動を追っている。今まで Masato がどのような人物かわからなかった。当時はシーシェパードらコーヴガーディアンが、和歌山県太地町のホテル・ドルフィンリゾートで飼育されているイルカに Misty と勝手に名づけてキャンペーンを張っていたときだ。

2月28日に太地町民にDVDが送付された事案の詳細を調べるため、コーヴガーディアンに参加した日本人名を検索した結果、Masato というキーワードがヒットした。

Year after 'Cove' Oscar, activists shift tactics
http://news.yahoo.com/s/ap/20110226/ap_en_mo/as_japan_cove_town

Save Japan Dolphins
Our Japanese Partners' Heartfelt Support for Dolphins

http://savejapandolphins.blogspot.com/2010/09/our-japanese-partners-heartfelt-support.html

Masato Sakano は「イルカのJOJO」「JOJO海からのメッセージ」などの著作を持つ坂野正人のことだ。上記の Save Japan Dolphins の文章では「サークリットの坂野正人」がアニマルプラネットで放映された Blood Dolphins にも協力していた旨が記されている。

サークリット「イルカのページ」
http://www.gem.hi-ho.ne.jp/circlet/

サークリットは静岡県のイルカ猟の件でもエルザ自然保護の会と協調していたようだ。このページは2004年以降更新が途絶えている。活動が和歌山県のイルカ猟にシフトして、アンダーグラウンド化したのだろう。

エルザも近年は活動が停滞しているように見える。しかし、昨年の8月、静岡県のイルカ猟再開の情報が伊豆新聞によって発信されると海外にその内容が伝わっていた。エルザの辺見栄がハーディー・ジョーンズのBlue Voice にその内容を伝えていた。辺見らは1979年からリチャード・オバリー、ハーディ・ジョーンズらと活動していることがweb上で確認できる。

We Dance With Dolphins
http://thedolphindance.wordpress.com/

AP通信の記事に登場するもう一人の日本人名 Yoshiko Wada はシーシェパードのコーヴガーディアンに参加していた人物で、Save Japan Dolphinsエルザ自然保護の会イルカを守る会らと同調して活動するCFT(あしたへの選択)の facebook に情報を寄せている人物である。3月5日に築地で行われた銀鱗会主催の勉強会についても情報を提供していた。鯨肉の利用や反捕鯨グループについて行われた勉強会の内容を探っていたようである。

The Cove はシーシェパードの印象が強くなってしまっているが、イルカ愛好家らが共同で製作したものだ。Save Japan Dolphins はリチャード・オバリーを中心とした日本国内で活動する団体の窓口となっているようだ。

上記の団体らはシーシェパードとの関連を否定しているが、結果的に太地町にシーシェパードのメンバーを招き、関係者らに侮蔑の言葉を浴びせるようなハラスメント映像を全世界に発信させるように促しているという認識があるのだろうか。外人の影に隠れて活動してきたようだが、今日はインターネットの普及で誰でもそれを探ることができる。太地町でのハラスメントを許せない人は、これら国内の動きを追って欲しい。

coveguardian
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シーシェパードはオーストラリアの白人至上主義的思想によるものと言われているが調べると別の側面が伺えるWhales, Japanese Lies, and Videotapes鯨、日本の嘘とビデオテープ日本は未だ南京大 ...

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欧米の思想をありがたがって飛びついたりする日本人は、昔から多い。しかし、このての人間は欧米思想を肌で感じていない。日本人を卑下し、欧米文化に染まる自分に優越感を感じているタイプだろう。
間違いなく科学的思考ができないタイプだ。そのくせ法の裏側等には鼻がきく。やくざと同じタイプだが、義理と人情はあまりない。

それら日本人に共通しているのはアマチュアだということです。俳優、作家、ファッション関係……。国内では支持を得にくいことがわかっているのか、外国のメディアにはしゃべりまくっています。この流れは止めなければなりません。

しかも2流の”アーティスト”というのが定番ですね。本当に人の心を打つ表現ができる人は、こんな胡散臭いものにははまりませんから。
虚業の世界の底辺でうごめく連中が、こんな連中に媚びることで認められたと勘違いするならば、現業の世界からハッキリと罰を与えなければなり尾ませんね。

Newsweek の2011・3・16号で大量の情報で人の判断力を鈍らせるSNSの弊害に関する記事があります。シーシェパードタイプが facebook や twitter を活用するのはこの作用を利用していることが考えられます。これらゴミ情報を掻き分けて検索の一発目に来る情報が現業の方から発信されることを願います。

他にも精神的に優位となる立場を利用して傲慢になるヨガの講師の記事もあり、アメリカでも問題になっているようです。前号でシーシェパードの記事があったようなのでバックナンバーを取り寄せてみようと思います。

Youtubeにスイス人からリンクが送られていました。本人の意見はともっかく、欧米に迎合するタイプの人間ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=0m6ei1bbwgM

客観的思考が出来ない馬鹿が多いようだ。
匿名ネットでは顕著だ。
イルカ漁と人種対立を混同して騒ぐ馬鹿がその典型。
圧倒的多数の日本人はイルカを食べない。
需要がないから供給がない。
圧倒的多数の日本人はイルカ漁に対し拒否感を抱いている。
イルカ漁を地方の伝統とか言うのも馬鹿の主張。
昔イルカ漁は全国的に行われていた。

食べてる人はいます。恩恵を受けている人もいます。
供給が需要を作り出すこともできます。
客観的視点かどうかではなく、自己利益のためのハラスメントが組織的に行われているのが実態です。

No title

外国人が騒ぐからその反対の立場とか言う、単純反応が多い。
ならば、日本人が騒ぎ始めたらどうなるのか?
イルカ漁なんぞ若い女性はかなりの割合で反対だ。

十年以上前から騒いでいる日本人、エルザ自然保護の会や IKAN などごくごく一部ですよ。
若い女性がかなりの割合で反対なのは本当でしょうか。
私は若くてきれいな女性からイルカの肉を買うのですが。

No title

お前が阿呆なだけだ。
丸の内口でも行って、イルカ漁賛成!とかやればお前が馬鹿にされるのが分かるだろう。
都市生活者でイルカ漁賛成なんてマイナーだ。
お前が阿呆だからこんな所で喚いているだけだろう。

地方無視の都市中心主義って何世紀前の発想ですか(爆)

丸の内から怪電波を発してる、差別がお嫌いな赤いハンカチさんは「赤いハンカチ」を名乗らなければ何でも発言しても良いみたいです(笑)そんな事より周辺地域の台風被害とライフライン寸断でイルカ漁どころではない太地町ですがttp://www.youtube.com/watch?v=0tsqGpVspqMにあるように、活動家達は何も無かったかのように行動してますので注意してください。

丸の内どころか世界23ヶ国から閲覧してもらっていますが。
こんな阿呆のブログにも国内外の公的機関がアクセスしておりますが。

アラバさん
r13812さんはIKAN系ですが、モペラさんはエルザ系です。

No title

イルカ漁を必死で肯定している方のほとんどは、外国のジャーナリストに批判されることに嫌悪を感じている方のようだ。 実際に過去40年以上にわたる乱獲のために個体数が激減したこと、海洋哺乳類が果たして持続的な大量捕獲に適しているかどうかなど誰も関心を示していない。皆さんはかつて日本近海にはたくさんアシカがすんでいたことをご存知か。 明治以降の乱獲のため、今は完全に絶滅してしまっている。 イルカ漁は伝統だなどと称しているものもいるが、少し調べてみればそれはまったくのうそである。 イルカ漁は戦後の鯨肉の需要に乗じて拡大した。 仮に伝統だとしても、海洋生物を取り巻く状況は昔とは違い、このような繁殖率の低い哺乳類を大量に取り続けることがよいことかどうか、十分な議論の対象になりうるではないか。 大部分の日本人にとって、イルカ肉より、将来も普通に日本の海でイルカが見られることのほうが大切であると私は考える。 映画コーブは彼らのいうよな事実無根のジャーナリズムではない。 イルカ漁の是非が問われないようになるべく外部から遮断された場所で、しかもその肉は一般市場から拒否されないようにほとんど単に鯨肉として売られていることは事実であった。 静岡県のように年間1万頭以上乱獲してイルカの生態に壊滅的打撃を与えたことはどうしたことか。 確かにイルカは水産業者には敵である。 しかしだからといって捕殺して個体数を大幅に減らすことがよいことなのか。 それは漁業に直接携わっていない普通に私たちには関係ない話なのか。 それが、イルカ漁だけでない、かつての乱獲、絶滅、公害問題のように、多くの日本人から注目されることもなく静かに進行していくことがよいことなのか。 シーシェパードの問題ではない。 これは私たち日本人自身のために問題であると私は考える。 私は今のところ反捕鯨団体とは無関係な、ただ自然を愛する一市民である。 イルカ漁には30年以上苦々しくおもっていたが、今までなんのアクションに参加したことはない。 しかし、ことイルカ漁、調査捕鯨に関しては、外国からの伝統侵略だの、捕鯨は日本の伝統だから継続するべきだのあまりにも、無知で無意味な意見がネット上に飛び交い、非常に憂国を感じている。 環境保護活動は詐欺活動ではない。 仮にそういう目的のものがいたとしても、資金集めのためにメディアを利用するものがいても、それ自体で環境保護団体や個人を欧米思想だの、反日本だのとののしることはできない。 私にとってそのようなものこそ本当の日本の利益を損なう国賊である。 

戦前、戦後の大規模な捕鯨、開発が海洋哺乳類の個体数に影響を及ぼしたことは考えられます。
しかし、近年のイルカ追い込み猟がそれを助長するものとは考えにくいです。

近海で鯨類が視認される機会が少なくなった原因としては

・港湾、水路の整備により鯨類が湾内への回遊を忌避するようになった
・海水温、潮流の変化により鯨類が回遊路を変更した
・観測者の減少により目撃数が減少した

などの様々な要因を追求すべきでしょう。

追い込み猟、調査捕鯨は鯨類の資源量、動向をモニタリングする世界的にも貴重な機会となっています。
これを妨害する者こそ種の存亡を危うくさせる賊でしょう。
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危険なこと、汚れることが大好き
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