カズハゴンドウのマスストランディング

4日、茨城県の鹿嶋市でカズハゴンドウ52頭のマスストランディング(集団座礁)があったようだ。

鯨類のマスストランディングの原因は判明していないが、歴史上にもコンスタントに起こっているようで人為的なものではないと思う。潜水艦のアクティブソナーが原因だとする説もあるが、100年も前の事象を説明することができない。
National Oceanic & Atmospheric Adminstration (NOAA)
ウィキペディアにアップロードされた1902年のアメリカ合衆国ケープコッド付近で起きたクジラの集団座礁の写真。ヒレナガゴンドウだろうか。
National Oceanic & Atmospheric Adminstration (NOAA)

マスストランディングには以下の特徴がある。

・遠浅の海岸で起こる
・ゴンドウクジラ、マッコウクジラのようなハクジラである

こうしたことからハクジラの生態に原因があるように思う。これらのハクジラは群れをなし、魚類やイカ等の頭足類を餌とする。鯨類は超音波を発しその反響を感受して周辺の状況を知覚する(エコーロケーション)。集団で餌を追いかけるうちに浅瀬に近づき、混乱状態となって波で打ち揚げられてしまうのではないだろうか。人為的に餌を与えられたサメが興奮状態に陥って狂乱索餌という行動を起こすように、ハクジラもこのような状況下で情報を処理できずに集団で混乱してしまうのではないだろうか。

茨城県では2001年と2002年にも2月に集団座礁が起こっている。茨城県の沖は親潮と黒潮の二つの海流がぶつかり合うところで、ゴンドウクジラの餌場になっていることも考えられよう。オーストラリアのタスマニア島やニュージーランドでもこの時期ゴンドウクジラやマッコウクジラの集団座礁が起こるようである。タスマニアやニュージーランドも二つの海流が交わる、島であるなど日本と環境が似ている。


「クライストチャーチのように地震が来る!」
「シーシェパードは何やってんだ!」

というコメントがあちこちで見受けられるが、そのような投稿は控えて欲しい。マスストランディングの原因として地磁気の乱れによるものという仮説もあるが、地震と関連があるのならもっと前例があってよさそうなものだ。シーシェパードはタスマニアでのマスストランディングの救助活動に参加しているが、標本を採取する研究者の行動を「残酷だ」と騒ぎ立てたり、自分たちだけ写りが良い写真を撮りまくったりしており、専門の人間からは批判がある。

もし、マスストランディングに遭遇したら、市役所・役場、最寄の水族館に連絡すると良いだろう。彼らは過去の事例から適切な対処方法を蓄積している。間違っても大手の保護団体に連絡してはならない。彼らはPRのために使う写真を撮りに来て作業の邪魔をするばかりか、「このような悲劇は人間の行いに起因する」と根拠のない情報を拡散するだろう。
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石川創氏の著作「クジラは資源か、神獣か」で、いかにサンプル作製が大変かが冒頭に書かれていました。
環境保護団体は、科学とは相いれないのは、木戸氏の「ガイア教の天使クジラ」等でも言われていますね。連中は科学的価値観を理解できない合理的現代人としては、落第生ですからね。

ストランディングも貴重なサンプルなんですが、世論は救助や環境変動の方向でしか話をしません。救助活動に参加する人々よりも、腐臭の中で原因を追求する人々を評価すべきだと私は考えています。

鯨類を中心とした価値観は他の生物に影響を与えかねません。アリューシャン列島のラッコの激減の原因としてシャチの捕食が考えられていますが、この推測は「シャチはそんなことをしない」という思想のためかなかなか認められないようです。
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