送り鮫

映画の「おくりびと」がアカデミー賞で外国語映画賞を受賞したことで昨年の記憶が蘇ってきた。
ボクはある事件の当事者となった。親族以外の死を目の当たりにした。
正しい判断だったと思う。「ああ、くそ」「ちくしょう」という言葉を口走った。後で「よくそんなことできるな」と言われた。迷いは一遍もなかった。心肺蘇生を行う必要があるかもしれないと思った。コンバットブーツ、特殊繊維のパーカー、LEDライトが役に立った。法律上、医師以外が死を判定してはならないことになっているが、すでに手遅れだったことは明白だった。

消防、救急が到着しても処置ができなかった。警察は遅れて到着した。同じことを何度も聞かれた。「なぜこんなところに?」とも疑われた。家族や上司に連絡すると「なぜそんなところに行った!」と言われた。ふざけるなと思った。警察の対応にも疑問を覚えた。親族の別れの時間を裂くのにもっと気遣った言葉をかけてあげるべきだ。あと現場の人間にはもっといいライトを支給してやって欲しい。
これとは別件で警察官の方には言っておく。多忙なことはわかるが、民間人に対して「警察も忙しい!」「警察も人が足りない!」などとは絶対に漏らさないで戴きたい。権力と腰に下げた拳銃の意味を知れ。
事件に最初に対応しなきゃならないのは警察官じゃない、何も持っていない民間人だ。

亡くなった人は残された人に何もしてはくれないが、残された人の心の内に新しいものを生み出してくれる。赤の他人であっても。しびとを敬うことは大切なことだ。「おくりびと」がその神秘性からアカデミー賞を受賞したとなるとそれは考えものだ。
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