新拳銃 SFP9 の操作性 - 構造の細部に懸念

防衛省が新拳銃に採用を決定した Heckler & Koch の SFP9 のレプリカから構造上懸念される問題がわかった。
私は実包を扱う立場にはないが、構造上の問題は下記のとおり。

レバーリリースのマガジンキャッチ
Hk のモデルはレバーの操作で弾倉を外すことができるが、USP や Mark23 よりも改良されているものの、SFP9/VP9 においても操作性がボタン式のものより劣る印象があった。私はやや指が長いと言われるが、それでもレバーの操作には握りを緩め手首を捻らねばならない。

照準が左右にずれる可能性
Hk の拳銃の照準には点が刻印されており視認性が良いが、照星がやや細く左右に照準がずれる可能性がある。他社の拳銃に熟練した射手、特に旧P220 に慣れた射手は照準に違和感を感じるかもしれない。細い照星は標的が隠れないという利点はあるが、照門の左右を等間隔に合わせるという見出しが必要になる。SIG SAUER P6 から SFP9 に更新したベルリン警察が射撃精度を問題視したのはこの点が一因ではないだろうか。
なお、照星後端とスライド間に若干の隙間があり、ここに衣類や装具の繊維がひっかかる可能性を私は懸念する。個人的には浸透性がない樹脂成分でロウ付してしまいたい。

左スライドリリースに問題
SFP9/VP9 は左右対称のアンビ構造を利点としているが、私にはその恩恵を感じられなかった。右利きの場合親指で操作するスライドリリースは小さく操作性が悪い。逆に左利き用の右スライドリリースの方が操作しやすい。個人的には P220 や Hk の旧モデルの方が圧倒的に操作しやすく感じた。
なお、Hk が特許を取得したというスライド後端の突起の恩恵はまったく感じられなかった。

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危険なこと、汚れることが大好き
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