No Sea Shepherd - 豪税関A319はチャーター機

オーストラリア政府環境相が南極海調査捕鯨を上空から監視する方針を発表したとの報道があった。AFP 通信が伝えているが、この記事にはやや語弊があるようだ。

 AFP BB News 12月22日
 http://www.afpbb.com/articles/-/3005502

この記事では

豪関税・国境警備局(Customs and Border Protection Service)のエアバス(Airbus)A319型機

と書かれているが、豪税関が A319 を運用しているという情報は見当たらなかった。これは A319 を一時的に借用、チャーターするということが考えられる。おそらくは Skytraders の機だろう。

 機体:A319-115CJ
 機体記号:VH-VHD
 コールサイン:SNOWBIRD

 wikipedia 英語版 Skytraders
 http://en.wikipedia.org/wiki/Skytraders

豪州は過去にも A319 で調査捕鯨の証拠収集を行うと報じている。

 The Telegraph UK  2007年12月20日
 http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/1573234/Australia-spies-on-Japanese-whale-hunt.html

このときは Australian Antarctic Division (オーストラリア南極局)の機であると報じられていた。2008年には1~3月まで週ごとにタスマニア島のホバートから南極大陸まで飛行すると報じるニュース映像も確認できた。この機は南極への補給、人員輸送に有用な機で、調査捕鯨の監視専属に運用するとは考えにくい。調査捕鯨の期間、この機に税関の人員を乗せ、定期的に南極海上空を飛ばすことを「監視」と豪政府は報じさせたのかもしれない。

豪政府がやらなければならないことは調査捕鯨の監視ではなく、自国の問題に目を向け、緑の党直属の政治団体と化したシーシェパードの活動を制止することであろう。豪政府には世界が注目していることを明確に自覚してもらいたい。


※26日追記

豪州の航空機愛好家によると、現在 Skytraders の A319 は毎年11~3月の間、ホバート-南極のフライトに加え、豪州政府のチャーター機として使われているという。

noseaevil

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No Sea Shepherd - サム・サイモンはダズル迷彩に

シーシェパードの船舶の出航を報じる報道があった。うち一隻の Sam Simon については、再塗装が施されたようで、昨年度とは外観が変わっている可能性がある。

複数の写真で、Sam Simon は今年9月までに白、灰、黒の三色を基調としたダズル迷彩となっていることが確認できた。昨年のように白一色の船体ではないことに注意されたい。


サム・サイモンとオーストラリア国立海事博物館

MV Sam Simon の facebook ページより。
シドニーにあるオーストラリア国立海事博物館でのイベントにおいて
写真から Sam Simon にダズル迷彩が施されていることがわかる。
調査捕鯨に対する妨害においてもこの塗装を維持している可能性がある。


(一財)日本鯨類研究所提供
昨年度の写真。
白い船舶が Sam Simon だが、今季は他2隻のようにダズル迷彩柄となっている可能性がある。
(一財)日本鯨類研究所 提供

サムサイモンとビクトリア州消防局

MV Sam Simon の facebook ページより。
オーストラリアヴィクトリア州消防局の人員がシーシェパードに対し消防訓練を施している。
以前はタスマニア州警察について言及したが、
未だに豪州の公的機関が暴力行為に加担している事実は嘆かわしいものだ。


noseaevil


No Sea Shepherd シーシェパード五隻目の船舶

シーシェパードの5隻目の船舶の情報を求めるアクセスがあったため、現在ネット上で確認できる情報を公開する。

 船名 Jairo Mora Sandoval
 船舶番号 なし
 諸元 全長14m、全幅10m

Jairo Mora Sandoval は今年の5月末に殺された、コスタリカのウミガメ保護活動家の名前である。シーシェパードはこの事件の情報に懸賞金をかけ、彼の名を掲げた船を調達することを6月にも宣言していた。

IMOナンバーがないこと、船の諸元から、複胴のプレジャーボートであることが考えられる。帆船であることも考えられよう。

この船を調達したのはシーシェパードUK であるが、イギリス支部は南アフリカとのコネクションが強く、近くこの船を使ったキャンペーンを行うことも考えられる。

シーシェパードもまた燃料の高騰に悩まされているようで、船舶の稼働率が極端に落ちている。この船を使い人員の輸送を行うことも想定されよう。

noseaevil


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D'z(ダイズ、ディズとでも)
危険なこと、汚れることが大好き
サメ野朗。

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