フカヒレスープ販売中止要求に対する反論

7日、無印良品のブランドを持つ株式会社良品計画が、自社製品の中止を求める意見に対する署名活動に対し見解を示した。

 株式会社良品計画
 ニュースリリース
 無印良品「ごはんにかける ふかひれスープ」の販売中止を求めるご意見について

 http://ryohin-keikaku.jp/news/2013_0607.html

私はこの対応を高く評価したい。このご意見とやらには見覚えがある。

主張は SHARK WATER と同じ

SHARK WATER

サメは食物連鎖の最上位にあり、その減少は海洋エコシステム全体に深刻な影響を与える

フカヒレスープの需要により殺害されるサメの数はなんと年間約1億匹

このフレーズはシーシェパードが出演した映画 SHARK WATER で飽きるほど聞いた。この映画はグリーンピース創設初期構成員であったポール・ワトソン(この映画の件で国際指名手配)、パトリック・ムーアレックス・ワイラー、自称海洋学者のロブ・スチュワート(少なくとも私は文献でスチュワートの名を見たことはない)らが南米の映像を利用して上記のような主張を繰り返す。挙句の果てには「僕たちの活躍を見て人々がサメの保護のデモを始めた」という結末。私はこの映画を見させられたことで、シーシェパードを追及することを決めた。


ヨシキリザメは多い

サメは軟骨魚綱板鰓亜綱に属する魚類でその数は400種にも及ぶ。保護が必要になるのは一部の種、特定の海域のもののみだ。

同社の使用するヨシキリザメは、いくつかの地域において1980年代から80%も減少

と言うが1980年代から80%もの減少がどこの海域なのか、出典とともに明確にしてもらいたいものだ。
ヨシキリザメの個体数は比較的安定している。
 
 独立行政法人 水産総合研究センター
 国際漁業資源の現況 37 ヨシキリザメ

 http://kokushi.job.affrc.go.jp/H24/H24_37.html

北太平洋では増加の傾向もあるが、問題なのは南太平洋のヨシキリザメだ。
日本の水揚げの多くが混獲であり、サメの利用は資源保全の面から好ましいとも言える。

800px-Prionace_glauca_by_mark_conlin.jpg
http://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:Prionace_glauca_by_mark_conlin.JPG
U.S. National Oceanic and Atmospheric Administration によるパブリックドメイン画像

ヨシキリザメは生後5~6年で成熟し、一度に数~100を超える仔魚を出産する。雌は交尾後も精子を胎内に蓄えており、単独で出産を繰り返す。

800px-Blue_shark_squid.jpg
http://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:Blue_shark_squid.jpg
U.S. National Oceanic and Atmospheric Administration によるパブリックドメイン

サメは漁獲を目的としていなくともその生態から延縄や網にかかる。
漁具から解放してリリースすることは難しく、流通経路がなければ投棄せざるを得ない。


署名活動をしている団体は

 Change.org
 無印良品-本物の人と環境にやさしい企業へ-フカヒレスープの販売を中止して下さい

 http://www.change.org/ja/キャンペーン/無印良品-本物の人と環境にやさしい企業へ-フカヒレスープの販売を中止して下さい

この署名活動には複数の外国の団体が協力しているようだが、一覧の最後の団体 PangeaSeed (パンジアシード)は日本の団体だ。当ブログでも何度も取上げている。震災前の気仙沼港に外国人カメラマンを招き、海外のメディアに報じさせたことは忘れられようものか。


私は株式会社良品計画を支持する。以下の一文でこの会社の企業理念は伝わった。

生産者である宮城県の気仙沼を中心として行われてきた伝統的地場産業の一助となることからも、販売を継続することが妥当と考えております。

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危険なこと、汚れることが大好き
サメ野朗。

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