No Sea Shepherd - セッパリイルカに目をつけたシーシェパード

シーシェパードがニュージーランドのセッパリイルカに的を絞ったようだ。

 stuff.co.nz
 http://www.stuff.co.nz/national/6715237/Sea-Shepherd-targets-NZ-over-Mauis-Dolphin

フリーダイバーの William Trubridge が水中でセッパリイルカの亜種 Maui's Dolphin(Cephalorhynchus hectori maui)の保護を訴え、Change.org への署名を呼びかける動画を公開している。

C. hectori maui はアラン・ベイカーにより2002年に認められた亜種で、現在の個体数は100頭未満だと考えられている(セッパリイルカ C. hectori は5000頭未満)。刺し網にかかり死亡するケースが多く、ニュージーランドは1980年代からセッパリイルカの調査、保護政策を行っている。漁業省は保護区を設け、漁具の使用制限をしているが個体数は回復していない。これら種の分布は浅い沿岸に限られており、保護区以外での混獲や船舶との接触、海洋の汚染、近交退化による生存率の低下、他の生物との競合が個体数を減らしている原因と考えられよう。


Maui's Dolphin の保護には賛同するが、シーシェパードがこれに乗り出してきたことは問題がある。シーシェパードの活動はこれまで調査研究を行ってきた人々の努力を踏みにじり、漁業を行う人々を貶めるだけのものだからだ。必要なのは対象生物とのそれに関する情報。調査研究を行う機関、団体への支援。ここまで個体数を減らしてしまった場合、人工繁殖も必要になるだろう。日本の水族館ではイロワケイルカの繁殖に成功している。ニュージーランドの首相に15000人分の署名を届けることではない。

Commdolph01.jpg
イロワケイルカも国際自然保護連合 (IUCN) のレッドリストではデータ不足となっている。
Kirsten Wahlquist 撮影
http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Commdolph01.jpg より

鯨類の保護で必要なのはシーシェパードのような団体ではなく、現地で調査研究を行う人々、飼育に関わる人々を支援することだ。

SEA NO EVIL
Please support people who study Maui's Dolphins, not Sea shepherds.

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サメ野朗。

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