No Sea Shepherd - 敵は国内にいた

まず、この一文をご覧いただきたい。

テロ組織は共通の敵で結びつく
 テロ集団にはそれぞれに課題をもつ。彼らを結びつけるものは共通の敵である(敵といっても世界で名の知れた国が含まれる)。それとともに、訓練、材料や装備、後方の作戦基地および活動資金など兵站支援の必要上から、特定の地域で協力することがあっても、すぐに終わるようである。(イスラエル式テロ対処マニュアル 爆弾テロ対応の手順 Hayim Granot, Jay Levinson 第50項)


今もシーシェパードが和歌山県の太地町でハラスメントを継続しているが、この件を調べるとある特定の団体が浮かび上がってくるのだ。The cove のリチャード・オバリー。このわんぱくフリッパーでイルカを16匹死なせた、または自殺に追い込んだ人物は、ある団体の公演にしばしば現れていた。

エルザ自然保護の会である。
http://elsaenc.net/

この団体は「野生のエルザ」という作品にちなんでいる。この団体は「日本のイルカ猟」というDVDを2000円で販売している。その内容は、イルカ水揚げの現場を撮影したものでその残酷性を訴えるものだ。まだブルーシートで現場を覆い隠していないころの静岡県伊東市の映像だ。よく反捕鯨を唱える連中が口にするのが「正当性があるなら隠蔽せずに公開しろ」というものだが、鯨類関係の現場が公表されなくなった理由がこれだ。公開したらその映像を勝手に商品化された挙句、その内容が猟を止めろというものだったのだ。あなたが仕事をしている姿を撮影され、その映像で勝手に商売をされたらどう思うか?しかもその仕事は悪いことだから止めろと非難してきたとしたら?やつらはそれをやってのけ、ついには静岡県のイルカ猟を中止に追い込んだ。連中は今もこのDVDを販売中だ。

そして、このあとシーシェパードが和歌山の太地町にやって来る。The Cove だ。この流れは連中が手引きしたものだ。まず、最も規模が小さい富戸のイルカ猟を潰し味をしめたのだ。

エルザ自然保護の会は次の団体とも映像を共有している。
Save Japan Dolphins.org (日本のイルカを救いましょう)
http://www.savejapandolphins.jp/
実態がよくわからないこの団体にもオバリーがでかでかと登場している。

さらにこの団体の代表を小学校に招いた映像を使っている。
BlueVoice.org
http://www.bluevoice.org/
DOLPHIN DEFENDER なる映画を輩出するこのハーディー・ジョーンズは、The Cove に出演していた人物である。
さらにこのハーディー・ジョーンズと関連が深い人物は皆 The Cove の出演者なのである。
・ルイ・シホヨス
・ブルックス・エイトキン
・チャールズ・ハンブルトン
・ヘイデン・パネッティーア
・イザベル・ルーカス
・サイモン・ハッチンス

パネッティーアはザ・ホエールマン・ファンデーションという反捕鯨団体を設立している。

エルザは再びイルカ猟を中止に追い込むべく署名活を行っていたが、それに同調して現れるのがあしたへの選択(CFT)イルカを守る会だ。これらはしばしばセットでネット上に現れる。

エルザの副会長は岡崎友紀だ。もうおわかりだろう?反捕鯨運動はメディア関係者の売名が目的だ。現在のイルカ猟を取り巻く環境は数十年前から国内で起こっていた。結果的にシーシェパードを国内に招き入れたのはこの団体だ。いずれの団体も Donate Now やら関係者に電話、FAX、メール、手紙、署名で圧力かけることを要求している。テロ組織は共通の敵で結びつくようである。
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No Sea Shepherd - もう一人の日本人クルー

昨日の The Japan Times で少なくとも2人の日本人クルーの存在が明らかになった。
しかし、この記事ではボブバーカーに乗船しているというイズミ ステーヴンズ という人物が何者なのかわからなかった。

それは英語版の検索エンジンで容易に判明した。ベインブリッジ在住のマッサージ師の主婦である。テレビ番組にも出演しており、米国内で反捕鯨デモに参加している。
KING5.com
Bainbridge mom to battle Japanese whalers
http://www.king5.com/video/featured-videos/Bainbridge-mom-to-battle-Japanese-Whalers-106788908.html

私は呆れた。お祭り感覚で良くも戦おうなどと。顔を隠さず家族のことを公言するなどもってのほかだ。家族のために顔を隠してテレビのインタビューに出演した動物解放戦線の構成員の方がまだ懸命だったと言えよう。日本で鯨類に携わる職に従事している人々は電話やFAXやインターネットからの非難、さらには直接汚い言葉を浴びせられたり、撮影されて「虐殺者」「犯罪者」などと全世界にばら撒かれている。

今回の日本人クルーに共通しているのが海外在住者であるということ。一方は日本で確執を持っており、半ばそれに対する当てつけとも思える動機を発信している。もう一方は「エコ」やら「情熱」やらを声高にしており、とても賛同できるものではない。そんなくだらない理由で殺傷能力のある野菜やアーチェリーの矢、皮膚を焼く酸を充填したビンを発射するスパッドガンを向けられた人々がいる。そのような行為を行う団体に直接協力するというのなら、誰であろうと許すことはできない。

noseaevil

No Sea Shepherd - 姿を現した日本人クルー

SEA NO EVIL

ヒッピー集団のシーシェパードに参加している日本人が姿を現した。

http://twitter.com/noro152
これまで本人が「シーシェパード」と発言していなかったが、24日にミシェル・ロドリゲスと映った写真や「シーシェパードの船に乗って2日目.最高に楽しい.」というツイートがあり、Japan times の記事を持ち出した。

Japanese open about being part of Sea Shepherd crew
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20101124f1.html

この記事によると、クニコ オヤカワ(ベルギーブリュッセル在住) と イズミ スティーブンズ(49歳、ワシントン近郊在住)という日本人が参加している。

日本人から協力者が出ることは懸念すべきことだが、逆にこれはチャンスでもある。これら日本人からシーシェパード側の情報が本人が意図せずともリークされるからだ。日本人であれば軌跡もたどりやすく、日本側が逮捕できればシーシェパードのネットワークを芋づる式に引っ張り出すことができよう。

twitter でフォロー中のメンツを見ればわかるが、ここにもエルザ自然保護の会、グリーンピース、CFT(明日への選択)などきな臭い団体が揃っている。

続きを読む

No Sea Shepherd - シーシェパードとタスマニア州警察の癒着

ボブバーカーで訓練するタスマニア州警察特殊作戦部隊

「シーシェパードとオーストラリア警察の癒着はネトウヨ(ネット右翼)の妄言だ」という文章があったので、この件についてもう一度触れる。シーシェパードニュージーランドが facebook 上に以下のような写真を掲載している。

AFP Vs SSCS Training Exercise copy
Sea Shepherd Conservation Society Of New Zealand のfacebook
http://www.facebook.com/album.php?aid=171430&id=253536396780

Tasmania police SOG
船上の男の腕に付けられた部隊章を調べたところ、タスマニア州警察特殊部隊(SOG)のものであった。この部隊は常時30名ほどのタスマニア州警察の人員で構成され、カウンターテロリズムの精鋭部隊である。web上に当日の様子を写したものが他に認められないので、シーシェパードニュージーランドが独自に公開したものと思われる。


イアン・シェパード巡査部長は実在した

さらにシーシェパードニュージーランドは次のような文章を残している。

Special thanks to Snr Sgt Ian Shephard from AFP Tasmania for taking us for a spin on there Geminai this vessel does 360's with no hull slippage and there is foot straps to stop you flying out of the vessel!

(意訳)
私たちに360°滑り止めを施されたジェミニ製ボートに引き合わせてくれたオーストラリア連邦警察タスマニアのイアン・シェパード上級巡査部長に感謝します。

このイアン・シェパードという人物は実在した。
ABC News
Tip native animal slaughter continues
http://www.abc.net.au/news/stories/2010/07/13/2952612.htm
この記事では Glenorchy Police Sergeant Ian Shepherd となっているが、Glenorchy はタスマニア州の都市でシーシェパードが良く利用しているホバート港の北にある。同一人物と見て間違いないだろう。シェパード巡査部長は動物の虐待に憤怒しているようで、しかもシーシェパードの船舶で隊員を訓練させるほどの繋がりを持っている。このような状況で日本側の要請を受けシーシェパードの船舶を捜査したと発表されても信用できるものではない。シーシェパードニュージーランド以外のシーシェパードの部署がこの件を一切取上げていないことから、連中が公式にしたくないことだったのだろう。

私がこの件できゃっきゃしているのは、今期オーストラリアに「シーシェパードの船舶を捜査したが違法性は認められなかった」という発表をさせないためだ。また、シーシェパードとつるんでいても国際的な信用を失うだけだと分からせ、連中を切り捨てさせるためだ。なにせ、警察の対テロ特殊部隊員の顔を世界中に公表しているのである。シーシェパードとシェパード巡査部長はその責任を負うべきであろう。

No Sea Shepherd - 利用されるイルカの映像

イルカが動物の権利を主張する連中に利用される理由、それは素人が撮影しても絵になり、いくらでも素材として利用できるからだ。以下の写真を見ていただきたい。

イルカの写真(色調補正)
血の海を泳ぐバンドウイルカ

イルカの写真(階調反転)
私たちは赤外線カメラで囚われたイルカの姿を捉えた

イルカの写真(ナイトビジョン)
私たちは暗視カメラで囚われたイルカの姿を捉えた

以上の写真はすべて以下の写真を加工したものである。
イルカの写真

1枚目は色調を補正し、海に赤みを持たせたもの。同時にイルカの体色も変化するが、イルカはすでに灰色っぽく彩度が落ちているので補正の影響を受けない。たった一つの手順で捏造ができてしまうのだ。

2枚目は色調を反転して彩度を落としたもの。熱源を映像化するサーモビジョンは温度を決められた色の階調で表すため、このように見える。

3枚目は写真に透明度のある緑色のレイヤーを重ねたものだ。近年ビデオカメラには夜間撮影機能があり、この機能で撮影するだけで演出ができる。

この写真は素人の私が撮影し、数分で仕上げたものである。一見、このバンドウイルカの目は悲しそうに見える。しかし、イルカには表情筋がなく感情を顔に表すことはできずもともとこのように見えるだけだ。

The cove はここまであからさまな映像の加工はしなかったが、実際にサーモビジョンやナイトビジョンを無駄に使用して映像を印象付けた。The cove が製作されているころは、アフガニスタン戦争やイラク戦争を題材としてオマージュした映画やゲームが流行し、サーモビジョンやナイトビジョンの映像が「リアルである」と大衆に思わせていたころである。

今も和歌山県の太地町でシーシェパードやそれに同調した連中が活動中である。連中はイルカ猟の様子を撮影してwebにアップロードしたり、水揚げしたイルカを運ぶトラックを追跡したり、関係者に突撃をしたりしている。イルカという存在は、このような低劣で自己主張が強い連中にしばしば利用されてきた。今度はその下地を築き上げたとも言えるジョン・C・リリーについて調べてみようと思う。リチャード・オバリーもその世代の人間だ。

No Sea Shepherd - シーシェパードの新兵器とは?

SEA NO EVIL

ヒッピー集団のシーシェパードが Operation No Compromise のカウントダウンが始まったと息巻いている。キャプテンポテトヘッドは今年7月に以下のような発表をしている。
http://www.seashepherd.org/news-and-media/editorial-100715-1.html

これまで使ってきた酪酸弾(あくまで無害だと執拗に主張)を今期の活動では使わず、イスラエル軍からヒントを得た風下にいても有効なものに代えるという。

私が予想するのは高出力のライト。イスラエルはレーザー等の光学機器の開発も盛んで、前回もシーシェパードはグリーンレーザーを好んで使った。また、Whale Wars 公式のFacebook ではプロジェクタのようにロゴを空へ投影する広告画が6月にアップロードされており、視覚に訴えるような手法を模索しているようにも見える。
http://www.facebook.com/WhaleWars?v=wall

もしくは LRAD のような指向性音響装置か。イスラエルは暴徒鎮圧に「スクリーム」と呼ばれる音響装置を実際に使用している。

物騒な話をするが、私はシーシェパードの末端の人間を負傷させるか、もしくは逮捕する以外に解決策がないと考えている。できればアニマルプラネットのカメラマンを、だ。事実、アディギルとの衝突はニュージーランド勢の離反させている。オーストラリアもニュージーランドもアメリカも動くことはないだろう。日本政府も動かないだろう。民主党政権は責任を回避するためにあらゆる手段をとることが尖閣諸島の問題ではっきりした。現場の人々は今や自衛隊や海上保安庁以上に酷な環境下にいると思う。私はそんな人たちをこそ支援したい。

Tasmania police SOG
タスマニア州警察特殊作戦群はシーシェパードの船舶を使って訓練をしていた。オーストラリアは公的にシーシェパードを容認している。
http://katabire.blog64.fc2.com/blog-entry-118.html

No Sea Shepherd - MD500E

SEA NO EVIL

尖閣諸島の一件で忘れられがちだが、懸念しなければならない事態が迫っているように思う。
ヒッピー集団のシーシェパードがヒューズ500系のヘリコプター(MD500E)を導入したらしい。英語版の検索エンジンで「Sea Shepherd MD500」と検索すると、10月にはweb上で整備士の募集が行われていたことがわかる。

MD500Eは民間仕様の最新型となる。機首の形状が従来機に比べ鋭く突出しており、視界が広い。

整備士募集の文章では、艦載して撮影や輸送、救助活動に使うとしている。果たしてそうだろうか。MD500系は後部に3座席あり、カメラマンや投擲手を同乗させて日本の調査船の甲板上を直接狙うことも考えられる。

厄介なのがこの機は前のものより気密性が高く、放水銃やインパルスガン、LRADの効果が望めない。

どうやって撃退するか?

歩兵を目指した者として、ヘリは脅威であった。小銃ではヘリの未来位置を予測して狙いを定めなければならない。しかし、光線なら……。光なら光源から照射位置までの時差を無視できる。サーチライトを操縦手や乗員に向け照射し続けることは可能ではないだろうか。

それからカイトはどうだろう?船上に凧を揚げる。連中も新しいヘリを失いたくはないだろう。

毎年性懲りもなく話題性のあるモノを導入してくるヒッピー集団だが、バックにはオーストラリアなどの政治団体がいる。しかし、連中の活動に疑問を持つ英語圏の人々もいる。調査捕鯨を継続させるためとは言わない。正しい保全活動を助長するために、ファッショナブルなだけな団体には消えてもらわねばならない。彼らの理解や協力も必要になるだろう。

Animal Wrongs
http://www.animalwrongs.com/
動物の権利を主張する団体をタイムリーに批判している。ヒッピー集団のシーシェパード、ポテトヘッド・ワトソンの情報もある。

No Sea sheperd and No Dollar Fin warriors

It's now time to end the "EGO warrior" and the "Dollar Fin warrior" so that the world may advance in the 21st century.

SEA NO EVIL

キャプテン・ポテトヘッド・ポール・ワトソンのつぶやきをそのまま返す。「クジラやイルカやサメのために戦う」というヒッピーどもはもううんざりだ。連中はたいした働きもしないくせに貪欲なまでに報酬を求めている。

2009年1月22日、タスマニアの北西の海岸で50頭ほどのマッコウクジラが座礁したとき、シーシェパード - エゴ戦士どもはすでに標本の採取などを行っていた研究者らの制止を押し切って現場に入ってきたばかりでなく、彼らをクジラを切り刻む野蛮な人間と公言した。
マッコウクジラを救助しようとしたとほざくシーシェパードのページ
http://www.seashepherd.org/news-and-media/editorial-090223-1.html
以下はそれを痛烈に批判したSHARK DIVER (サメのダイビングツアー関連の団体)のブログ
http://sharkdivers.blogspot.com/2009/03/sea-shepherd-faked-whale-media-asking.html

ヨウスコウカワイルカが滅ぼうとしているとき、それを防ごうと中国と協力して尽力したのは日本の遠洋水産研究所と江ノ島水族館だ。2003年のことだ。そのとき、ヒッピー集団のシーシェパードとリック・オバリーをはじめとするイルカ戦士どもは日本でなにをしていた?THE COVE の撮影に必死すぎてそんなことはどうでもよかったか?水族館からすべてのイルカを解放するだと?イルカを保護するための貴重なデータやノウハウが失われても良いと?

台湾マフィアがフカヒレを不法に取引していると騒いだロブ・スチュワートはなにをした?ヒッピー集団のシーシェパードと行動して病気になってベッドの上で寝ていただけだろう?延縄が禁止されてどうなると思う?網の漁に移行した漁師たちはより多くのサメを混獲しなければならなくなったかもしれないのに?

このような連中が支持され、メディアで世界中に虚言をばら撒いている。それどころか、正しい保全活動すら阻害している。このような連中がのさばっている今、世界のどの国も21世紀にふさわしくない。

世界が21世紀を進むために、今こそ「エゴ戦士」と「$フィン(フカヒレ)戦士」を終わらせるときだ

Shame on you RICHARD O’BARRY !

太地町の対話集会にしゃしゃり出てきたオバリーがここにきて対話拒否宣言。三軒町長がおとしいれられようとしている。Twitter上で連中のサポーターが町長に罵声を浴びせている。
http://www.savejapandolphins.org/blog.html

私はここで言わせてもらう。

Shame on you RICHARD O’BARRY !

テロ組織は共通の敵で結びつく
 テロ集団にはそれぞれに課題をもつ。彼らを結びつけるものは共通の敵である(敵といっても世界で名の知れた国が含まれる)。それとともに、訓練、材料や装備、後方の作戦基地および活動資金など兵站支援の必要上から、特定の地域で協力することがあっても、すぐに終わるようである。

TERROR BOMBING THE NEW URBAN THREAT イスラエル式テロ対処マニュアル 爆弾テロ対応の手順
  Hayim Granot, Jay Levinson 第50項より

ファッション化したエコロジー思想

捕鯨やイルカ猟に反対する連中はなぜかビーガン、菜食主義の提唱者で、ネコをかわいがっているような連中だ。連中は無農薬の野菜のためにどれだけの犠牲が払われているかわかっているのだろうか?狩られることがなくなったシカがアツモリソウを絶滅に追いやろうとしている事を知っているのだろうか?連中がひいきするシャチやネコがラッコを殺していることを知っているのだろうか?

捕鯨やイルカ漁に反対する連中をよく見て欲しい。反体制を唱え、自然に直接関係しない業界で活躍し、奇抜でパンクなファッションを愛好する者たちだ。ファッション第一の彼らは自分たちを崇高化するため、美容と健康を気づかって野菜を食べると主張し、注目を集めるため畜産、水産、林業、狩猟など第一次産業に関わる人々や真に環境保全に関わる人々を攻撃し始めた。クジラを殺すな、イルカを殺すな、サメを殺すな、シカを殺すな、イヌやネコを虐待するな。安易なエコロジー思想が連中を後押しした。雑草とりでさえ「自然破壊!」と叫びだしかねない連中だ。

捕食者なき世界とナショナルジオグラフィック2010年3月号
捕食者なき世界
 ウィリアム ソウルゼンバーグ William Stolzenburg (著)
 文藝春秋 (刊)
 野中 香方子 (訳)
 高槻 成紀 (解説)

ナショナルジオグラフィック日本版 2010年3月号
 日経ナショナル ジオグラフィック社

これらを読み私はこう考えるようになった。守るべき生態系は200年も前に、人間が銃で狩猟を始めたころからに失われていたことに気づかせてくれる。

ラッコはウニがケルプを食い尽くすのを抑えていたが、動物界で最も厚い毛皮のために乱獲された。ラッコは狩猟による絶滅危機から奇跡的に回復したが、捕鯨によりクジラという餌を失ったシャチがラッコを食い始めたという。本文では一頭のシャチが一日に必要とするラッコは4、5匹で、6年間で40000匹のラッコの消失は3.7頭のシャチで説明できると記されている。この書はシャチが海洋で最強のハンターであることを思い出させてくれる。アニマルライツを主張する連中は、シーワールドにいるこの最強の捕食者を自然に還せなどとほざいている。

シカはオオカミが絶滅したことで自制することなく増え、植物を食い潰してゆく。シカは将来自分たちが餓死して死滅することなど考えず、やわらかい植物の若芽を食べつくす。捕食者がいなくなったことでその行動範囲をどんどん拡大していく。その様はまるで主義主張を強要する一部のビーガンのようだ。日本では鳥獣保護区の放置や敷居が高すぎる狩猟がそれに拍車をかけている。私もシカの被害を体験的に知っており、ハンターになることを望んだ。しかし、同居家族の同意が得られず銃の取得に至らなかった。彼らの反対理由は「殺生は絶対にだめだ」という一点張りであった。

この捕食者なき世界には、人為的にオオカミを導入したアメリカのイエローストーン国立公園のことについても触れられている。これに関してはナショナルジオグラフィックの2010年3月号にあるオオカミとの戦い(ダグラス・H・チャドウィック)に詳細があった。この記事が素晴らしいのは「シカやエルク、クマ、オオカミといった大型哺乳動物は絶えず学習し、行動を変えている。」(77項)という点に言及していることだ。両書をあわせて読むと捕食者に対してより理解が深まるだろう。

こうしたことを知っていれば、「動物を殺すな」と叫ぶ連中を支持することなどできないはずだ。ファッション化した環境保全活動は正当な保全活動を阻害する。あるいは現在均衡を保たれている自然を破壊する。これほど野蛮なことが他にあるだろうか?私は第一次産業に従事する人々と、地道な研究を続ける人々を支持する。ファッションエコロジスト、シーシェパード、グリーンピース、PETA、SHAC、ALF、ELF、並びにこれらと同様な主張を行う個人、団体は絶対に支持しない。

SEA NO EVIL
(財)日本鯨類研究所 提供の画像をコラージュ
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D'z

Author:D'z
D'z(ダイズ、ディズとでも)
危険なこと、汚れることが大好き
サメ野朗。

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