イルカの追い込み猟

9日に和歌山県太地町でイルカの追い込み猟が行われたという報道があった。
バンドウイルカとマゴンドウ約150頭を捕獲、イルカは水族館などへの販売分を除いてはリリース、マゴンドウは水揚げするという。

産経ニュースも讀賣新聞も追い込み猟の写真を掲載している。シーシェパードやTHE COVE の撮撮影陣のような潜入活動をせずとも撮影はできるのだ。シーシェパードは「イルカやクジラの虐殺を証明する写真」に賞金を出すとしている。捕鯨船にLRAD(長距離音響装置)が導入されて彼らはますます映像に頼る活動をせざるを得ないだろう。LRADではイルカの鳴き声を使うといいだろう。高周波は人に癒しをもたらすとは限らない。

また、オーストラリアのブルーム町から姉妹都市提携停止の正式な連絡が無いという。ブルームには日に5000通ものEメールが届き、提携停止をせざるをえない状況だとした。「日系人に危害がおよぼされることを鑑みて」ともした。威力業務妨害染みた一方的な意見を受け入れて、相手に通達することもなく。密漁船を爆破してまわるような国がサイバーテロに屈服するなんておかしくないか?

イルカ猟に抗議するため、EメールやFAXを送ることを推進するホームページも多数あるが、真に野生動物を思う人は絶対に加担しないで欲しい。苦労するのはそれを処理しなければならない末端の人間だけだ。
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PAST COVE

THE COVE は良くも悪くもボクに影響を与えた。

この映画をつくったのは何者なのか?
監督はLouie Psihoyos(ルイ・シホヨス)。ナショナル・ジオグラフィック誌でこの人の写真を見たことがある。OPS(Ocean Preservation Society, 海洋資源保護協会?)という団体の会長。Richard O'Barry(リチャード・オバリー)がシホヨスに要請し、THE COVE は撮影されたようだ。シホヨスの写真を見てみたが、非常に巧い。

予告で登場しているサーフボードの女性の一人は女優のHayden Panettiere(ヘイデン・パネッティーア)。映像は2007年のもので、この映像は当時米国のテレビニュースにも取り上げられていたようだ。

特殊撮影はカーナー・オプティカル社(KERNER OPTICAL)が担当したという。カメラの設置は、シホヨスの知り合いである女性フリーダイバーのMandy-Rae Cruickshank(マンディ・ラエ)らが行ったという。

2000年ごろからすでに下地はつくられていたようだ。1999年には静岡の猟が取上げられ、漁獲頭数が過剰であることに対する批判が殺到したようだ。2003年にはシーシェパードの構成員が太地を訪れ妨害活動をしていた。

港

シホヨスは「24時間監視された」とインタビューで発言しているが、度重なる迷惑行為や、ナイトビジョンやサーモビジョン、ラジコンヘリ、飛行船まで無許可で持ち込んでいれば当然と言える。日本はアメリカに準じてテロ対策を行ってきた。しかし、彼らはそれを「陰謀」としている。

太地が取上げられた理由も見えてくる。岩手や静岡にはイルカのオブジェが無い。太地には観光向けにイルカの象徴が無数にある。加えて以前シーシェパードがもたらした映像も使える。

シホヨスは「大きな視点でこの問題を見つめなければいけない。水銀の入った肉を食べてしまう可能性が日本全国民にある。最終的に何が大事かをしっかりと選択しなくてはいけない」との旨をインタビューで話しているようだ。そのために太地の人の怒りを逆手に取ったり、女優を危険な目にあわせた映像を使ったり、技術を無駄に使った悪戯染みた撮影を前面に出す必要があったのか?彼は人々に印象に残る作品をつくるのが非常に巧い。

オバリー一向は4日には静岡を視察するとしているようだ。ここには太地と違って何も無い。イルカの姿も。

港小屋

一連の報道でイルカ猟に対する日本人からの反発もネット上に出てきている。「イルカの肉なんか見たことがない」「日本の恥だ」などと。母は幼いボクにイルカ料理を食べさせた。知人は酒の席で「イルカのタレ」を注文する。ボクらも虐殺に加担した日本の恥か?

THE COVE

和歌山県太地町で沿岸捕鯨が始まったことを受け、日本のイルカ漁に反対する「セーブ・ジャパン・ドルフィンズ」が現地を訪れて対立が起きているという報道を見た。

リチャード・オバリー氏が登場した。元イルカの調教師で、「フリッパー」の人だ。

この報道でオバリー氏の手引きして太地町のイルカ漁を撮影した THE COVE という映画を知った。

THE COVE の内容に関しては視聴していないのでわからない。しかし、宣伝を見る限りでは、「ジャパニーズマフィア」などの単語からして真実を伝えていないことが明白である。SHARK WATER と同じ手合いである。常軌を逸脱した行為で地元の人を刺激し、その反発を「陰謀」と決定付ける彼らの十八番である。彼らは、「落石注意」の表示や「転落防止用ネット」ですら「イルカ漁を隠蔽するためのものだ」と主張している。

また、撮影はナイトビジョン、サーモビジョンを活用するなど、無駄に豪華である。

オバリー氏はイルカの水銀汚染についても訴えているようだ。「調査の為にあなたの髪の毛を」という場面があった。

でしたら私の髪の毛を提供しましょう。私はイルカを食べる地域で育ち、今も彼らを食しています。サンプルとして是非使ってください。
Mr. O'barry
I offer my hair. I grow up in the region where people eat dolphins, and we are still eating them now. Please use my hair.


ボクはサメと同様イルカにも興味があった。彼らが笑っているのは表情筋がないからで意味は無いということも知ったし、彼らは遊ぶことと、食べることと、性交のことしか考えていないだろうと思っている。海で彼らに出遭っても、親しみこそあったが、崇高さは感じなかった。「今は来ないでくれ」という状況もあった。イルカだけでなく、海洋生物を救うことには大いに賛同する。しかし、他国の文化、漁業や水族館に関わる人々を見下し、否定することは許せない。

この問題には、日本の自然に対する関心の薄さもあると思う。近くに多くのイルカが生息しているのに、なぜ人々は水族館にいる可愛そうなイルカを見に行くのか。なぜ人々は夏にだけ海に押し寄せ、水難事故で多くの命を落とすのか。なぜ国は人々を自然から隔絶するものばかりを設置するのか。「セーブ・ジャパン・ドルフィンズ」の人たちにはこの問題に焦点を当てて活動して欲しい。
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D'z(ダイズ、ディズとでも)
危険なこと、汚れることが大好き
サメ野朗。

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