サメよりも恐ろしいもの

初めて方向感覚を失った。
酒に酔って帰宅するのに、東と信じ込んで南に歩き続けたのだ。
こんな田舎の商店街で。
そんな状態で徒歩一時間。半日の惰眠と悪夢に襲われた（警察が免許を返してくれないのだ）。

腐った一日だったが、収穫もあった。
「奇跡の生還者たち」の発見である。
イギリスのディスカヴァリーチャンネル 'I shouldn't be Alive' のDVDだ。
「世界まる見え」で取り扱われる類のドキュメンタリーである。
量販店で500円の激安DVDである。中でも「ジョーズ・アタック」が気を引いた。

副題は　ジョーズ・アタック～人食いザメの恐怖～　となっているが、
B級映画のようにサメが人を喰いまくる内容ではなく、
セーリング中の漂流から生存した男女二人の証言と再現ドラマとなっている。
ヨシキリザメやホホジロザメのカットも織り交ぜられているが、
極限状態で起こるサメ以上に恐ろしいものを再現している。
ブドウ球菌による感染症、海水を飲むことで起こる症状、精神を崩壊させた人間の行動・・・。
海に関わる人は目を背けずに見ておくべきだと思う。

しかし、これは海だけで起こりえることではない。街でも起こりえる。
酒を飲んで人間は簡単に狂う。