トラザメ

TBSの番組「噂の東京マガジン」で茨城県でトラザメが大量に混獲されているという特集があった。

遊泳力に優れたサメは一度水揚げすると極端に弱るが、トラザメのような小型で底生のサメは皮膚が強固で水揚げされても水に戻せば生存する可能性が高い。大型のサメは漁師が船上でシめて廃棄することができるが、小さく、しかも大量のトラザメをシめるのは容易ではない。

トラザメは飼育用に販売されることが多いが、もっと有効な活用法があるはずだ。模様もあるので、小物用のサメ革として利用できないだろうか。個人的には剥製など価値のあるものになると考えている。
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シャークアタック

テレビ朝日の「素敵な宇宙船地球号」でシャークアタックに関する内容が取り上げられた。
出演したカメラマンはシャークアタックの増加の原因として、海に入る人の増加と、環境の改善を挙げた。サメの漁獲や生態系における重要性にも迫り、良い内容となっていた。

オーストラリアではシャークアタックの増加を「サメの過保護」を議会でも挙げているようだが、番組に出演したベンジャミンさんと漁師の言葉を借りるまでもなく、まったくもって「ばかげている」。
かつては汚染により海には入れないこともあった。日本ではなじみがないが、オーストラリアなどでは砂浜に"pollution"の表示板が立つ事も珍しくない。水質が改善されたところに人が勝手に押し寄せているのだ。シャークアタックが増えないわけがない。
オーストラリアはサメの漁を制限し、密漁船を海上で爆破するといった強行策も講じているようだが、これも「ばかげている」。
たしかに漁の制限により個体数は一時的に回復するだろう。しかし、他の魚種に対しても制限を講じなければならない。密漁船を爆破するのは良いが海を汚染している原因のひとつは船から流れ出る燃料だ。

これは日本にも言える。これからはマグロばかりに固執せず、サメを含め様々な魚種を利用していく必要がある。高級食材などと銘打って悪戯に特定種の価格を吊り上げてはならない。高価になった水産資源は乱獲、密漁によってたちまち姿を消す。密漁が犯罪組織の資金源になっていることも我々消費者は知っておく必要があるだろう。
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D'z(ダイズ、ディズとでも)
危険なこと、汚れることが大好き
サメ野朗。

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